誰にとっても、出口の見えない真っ暗なトンネルを、一人歩くのは、辛く、不安
なものです。そんなときに必要なのが、進む先に希望の明かりが見えていること
です。そうなれば、心が折れることなく、がんばることができます。
その明かりの役割を果たすのが、理念であり、目的や目標なのです。人の一生
には長い短いの差はありますが、1回きりという意味では、誰でも条件は同じで
す。その1回しかない人生の中で、「自分は何のために生きているのか」という
目的と「何を達成するのか」という目標があるのとないのとでは、人生の輝きが
違ってきます。
● 君の人生の理念と目的は何か?
● 何を目標として生きているのか?
● これから何をしたいのか?
● どういう自分づくりをしたいのか?
これらの質問に即答できるかどうかが、その人が目的と目標を持って生きてい
る人か、それとも、なりゆき任せで生きている人かを判定するリトマス試験紙で
す。さあ、あたなは、自信を持って答えられるでしょうか?
目的を持って生きている人は、まず、結果についての責任感が強いです。優先
順位の立て方と実行力も違います。その結果として、持っている付加価値が違っ
てきます。また、無意識のうちに何らかのテーマを決めて行動している人は、例
えば不本意ながらも指示された仕事や、義理で参加する飲み会、あるいは、休日
の遊びでさえ、必ず自分なりの成果に結びつけます。それは、何かの気づきだっ
たり、人脈だったり、仕事のヒントだったりしますが、自然にそうした習慣が身
についているのです。
加えて、何かを成し遂げるにあたって一番重要な情熱も持っています。英語で
は「go-getter」とか「self-starter」と言いますが、他人に何も言われなくても、
自分で目標を設定してダイナミックにチャレンジしていく自燃型の人です。
あなたは、自分で燃えることができる人でしょうか? 燃えてない人のそばに
行ってマッチを擦って燃やしてあげられる点火型の人でしょうか? 世界で勝負
するリーダーをめざす皆さんには、自燃と点火、つまり、自分を高めるととも
に、他人のモーティベーションを高めることができる人になってもらいたいと
思っています。